幼稚園とは?

幼稚園ってなんだろう?

~幼児期の子ども~
 幼児期の子どもは見れば見るほど素晴らしいですね。
一日一日が同じではないと思われますし、実際、体や心の発達が一生のうちで最も著しいのが幼児期なのです。「三つ子の魂百まで」ということわざがあります。
それは幼児期の子育てのあり方が、人の一生の心の持ち方や生活態度などに強い影響を与えるということです。
 
 
 
六つになった。
一つのときは、なにもかもはじめてだった。
二つのときは、ぼくは、まるっきり しんまいだった。
三つのときは、ぼくは、やっと ぼくになった。
四つのときは、ぼくは、おおきくなりたかった。
五つのときは、なにからなにまでおもしろかった。
いまは、六つで、ぼくは ありったけ おりこうです。
だから、いつでも、六つでいたいと、ぼくは おもいます。
~ミルン 詩集 六つになったより~

Q.幼稚園とは?

A.幼稚園とは学校です。
「学校」というと小学校からと思っていませんか。幼稚園は小学校、中学校、高等学校、大学等と同じく、学校教育法に基づく「学校」です。
3才児から小学校就学前までの幼児が、全国どこでも共通の「幼稚園教育要領」(文科省告示)に基づく教育が受けられる「学校」なのです。
特に、私立幼稚園は幼児期に最適な環境などを網羅した厳しい「幼稚園設置基準」(省令)を満たしており、また、幼稚園の先生は、専門家としての「幼稚園教諭免許」を取得した「教諭」なので、綿密な指導計画と指導要録(子どもの発達記録)を作成しながら、一人一人の子どもに応じた適切な援助や様々な遊びを生み出すことが可能です。さらに、研究会や専門講座等に参加して常に資質向上に努めています。

Q.幼稚園教育の基本とは?

A.生きる力を養うことです。
幼稚園の教育は「環境の教育」であると言われています。教育というとすぐに何かを教えこむことだと思われるかもしれませんが、幼稚園の教育はもっと大きく広いものです。何か良い施設や高価な遊具を用意することではなく、人や自然や物と関わりをつくることが環境の教育です。ここには人間は関わることによって成長するという哲学があります。
子どもは好奇心に満ち溢れています。私たちをとりまいている自然は、大きさ、優しさ、激しさなどを持っています。子どもが自然に触れ関わることによって、その偉大さ、神秘さ、美しさを感じ、更に興味を示すことでしょう。また、子どもたちは交わる多くの友だちとの遊びの中から話しことばや考え方を学びます。自分のイメージと友だちのイメージを合わせなければ会話は成り立ちません。このように共通のイメージを持てるようになることは成長の印です。
これらはすべて、「遊び」を通して行いながら、小学校以降の学習基盤(生活科、総合学習)を作っていき、生涯にわたる人間形成に大切な「生きる力」を養っていきます。

Q.幼稚園と家庭との関係とは?

A.幼稚園は、家庭の子育てパートナーです。
子どもを育てるにあたって幼稚園と家庭は車の両輪のようなものです。車輪はそれぞれが別個のものですが、同じように回転して同じ方向に進んでいきます。子どもが幼稚園に入ったから「これからの教育はすべて園にお任せ」ということにはなりませんし、幼稚園も「家庭がこうだから」ということでその子どものことを言い切ることはできません。
そこで、子育てに最も大切な事は、幼稚園・家庭がそれぞれの役割を区分けして、お互いの立場を理解しあい尊重しあう、幼稚園と家庭それぞれが、自分の役割を発揮できるように、相互に支え合う関係「パートナー」であることが重要といえます。

Q.子育てで一番大事なことは?

A.家庭での教育「しつけ」です。
 幼稚園という集団に入った子どもも、実際幼稚園にいる時間は一日のうちの一部です。子どもは家庭を出て、また家庭に戻ってきます。子どもは親と一緒にいる時間が多いのです。ですからどのように子どもを育てるかは親の態度、家庭の方針で決まってきます。子どもは親の態度をすぐに見習うものです。しっかりした家庭の教育「しつけ」をすることが大切です。難しい理屈でなくてもいいのです。家では物を大切にしようとか、自分でできることは自分でしようとか、挨拶をきちんとしようといったことでいいと思います。しかし、その方針が社会に適応するものでない、その家だけのひとりよがりのものであってはいけません。そのような家庭で育てられた子どもは社会への適応が難しくなります。

Q.幼稚園で重視していることは?

A.子どもの権利を守ることです。
社会は少子化を向かえ、地域に子どもが極端に少なくなってきました。それと同時に、大人たちも子ども社会に無関心になりつつあり、子どもにやさしい環境は失われつつあります。
たとえば、少年犯罪は、緑がなくコンクリートジャングルの地域と、家庭で過ごす時間が極端に少ない子どもの発生率が明確に多いという事実があり、また、無認可保育所の乱立は幼児期に家庭で過ごす大切な時間を子どもから奪っています。私たち大人は、愛する子どもたちが心身ともに健やかに育つ社会環境を築くためにどうすればよいのか、もっともっと真剣に考え行動すべきではないでしょうか。
私立幼稚園は「子どもの権利条約」(国際法)を踏まえつつ、緑豊かで子どもの発達にふさわしい環境基準として考えられた「幼稚園設置基準」(省令)を満たしており、園によっては地域の子育て支援の一つとして「預かり保育」を実施しています。
子どもの発達にふさわしい環境と子育て支援、そして子どもの成長を支えなければならないとの使命をもって、私立幼稚園は皆様方と共に歩んでいきます。

Q.幼稚園と保育園の違いは?

A.幼稚園は「学校」、保育園は「保育施設」です。
幼稚園とは:
文部科学省所管の学校教育施設で、3才児~小学校就学前の幼児のための教育を行う「学校」です。費用は保育料を幼稚園に直接納付します。主な運営財源も保育料からです。 (保護者には幼稚園就園奨励費、幼稚園には経常費助成の補助金制度があります。)
保育園とは:
厚生労働省所管の児童福祉施設で、0才児~小学校就学前の保護者の事情で「保育に欠ける」乳幼児を保育する施設です。費用は主に各市町村の窓口へ納付しますが、対象児年令及び保護者の収入により差があります。主な運営財源は公費ですが、多大な予算を税金で負担しているため、実際は市民全体の負担が大きくなります。

Q.私立幼稚園の特色とは?

A.地域に根ざした「こころのふるさと」です。
各園はそれぞれに目標や方針があり、特色ある活動が組み込まれていますので、それを十分に理解していただくことが大切です。幼稚園ではそれぞれ配布物または園長先生のお話などでそれらのことを知らせていますので、どうぞ、そうしたものに触れるように心がけてください。また、幼稚園での行事なども子どもの様子を知るだけでなく、園の方針を理解する良い機会ですので、積極的に参加するようにお願いしたいと思います。
地域に根ざした私立幼稚園。卒園した子どもたちが大きくなっても、なつかしい先生たちのいる、「こころのふるさと」それが私立幼稚園です。